テレビが本当に変わるのは、中枢からだと思う〜SSKセミナー「民放キー5局はどう進むか?〜編成マンに聞くテレビの新しい姿〜」

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5月20日にSSK・新社会システム研究所によるセミナーでモデレーターを担当することになった。
「民放キー5局はどう進むか?〜編成マンに聞くテレビの新しい姿〜」と題して、在京キー局の編成部門のキーマンに集まってディスカッションしてもらう企画だ。

編成の方々をお招きするセミナーはSSKとして2014年にも開催したそうで、今回はその第二弾となる。

編成の方々が集まるからには当然、地上波放送の編成についてがひとつのテーマだ。だがそれだけでなく、もっと大きくテレビ局全体のこれからめざすべき姿にまで話題を広げていきたい。各局で見逃し配信がはじまり、共通のサービスとしてTVerも好調な今、ネットでの番組配信も当然テーマに加えたい。また4月にサイバーエージェントとテレビ朝日が手を組んでネット上の放送局AbemaTVをスタートさせ話題を呼んでいるのでタイムリーに取りあげたい。そしてさらには、これから5年10年でテレビ局はどこへ進むのか、風呂敷を広げて海外の話題にも触れてみたい。

私はこのブログでも「テレビとネットの融合」を主題に掲げ、ソーシャルテレビ推進会議の名称で勉強会もやっている。その立場からすると、各テレビ局でそういう部門で新しいサービスに携わる人たちを応援したいと考えている。実際に交流もあるし勉強会に来てくれる方も多い。

その視点で見ると、テレビ局の中枢である編成局は遠くにあり敷居が高い気がしている。それにどこか、変化に対してブレーキになりがちなセクションだとも聞く。これはある意味当然で、編成局は世帯視聴率獲得が最大のミッションであり、ネットで番組が見られるかどうかは視聴率を背負う重みからすると小さなものだ。会社のセールスと売上に直接結びつくし、視聴率で動く金額は巨額なので神経をすり減らさざるをえない。ネットなんてどんだけ稼いでる?と突っ込みたくもなるだろう。

だが今回はあえてそんな編成の方々に、ネットだの未来だの悠長な話をぶつけてみようと考えた。どうなんだろう?関係ないよ、興味ないよとあしらわれないか?いや、いまこの2016年のタイミングは、視聴率を背負う編成マンもネットや未来を視野に入れているのではないだろうか。

などと期待と不安におののきながら、打合せでお会いする各局編成キーマンの皆さんは、その視野にすでにネットや未来が入っていた。私の想像以上に皆さん考えはじめていたのだ。

時代の変化は常に、周縁から起こる。それは間違いないのだが、その変化が伝搬していく中で、ほんとうに社会全体が変わるのは、中枢からだ、とも思うのだ。周縁には、社会全体を動かす力は残念ながらないのが普通だ。でもそこで起こった変化が中枢に届き、理解され、吸収されれば全体を動かすパワーを持つ。

いまテレビ界では、そういう変化が起こりつつある、ということかもしれない。

このセミナーはぜひとも、そういう変化の兆しをすくい取って、ひとつの形に組み立てる、そんな催しにできたらと思う。

以下、概要を書き記しておこう。

●SSKセミナー
民放キー5局はどう進むか?
〜編成マンに聞くテレビの新しい姿〜
5月20日(金)14時〜17時
TKPガーデンシティ永田町

・パネリスト
日本テレビ 執行役員・編成局長 廣瀬健一氏
テレビ朝日 総合編成局編成戦略部長 赤津一彦氏
TBSテレビ 編成局担当局次長 松島哲男氏
テレビ東京 編成局長 長田隆氏
フジテレビ 編成制作局 編成統括担当局長 小川泰氏
・モデレーター
メディアコンサルタント 境 治

14:00〜15:00 パネリスト1ポイントプレゼン
15:15〜17:00 パネルディスカッション

時間は十分あるので、質疑の時間も設けたい。どうぞこの機会に質問を。

お申し込みはこちらから→SSK申込ページ

興味を持ってもらえたら、ぜひ会場でお会いしたい!

※筆者が発行する「テレビとネットの横断業界誌Media Border」では、放送と通信の融合の最新の話題をお届けしています。月額660円(税別)。最初の2カ月はお試しとして課金されないので、興味あればご登録を。同テーマの勉強会への参加もしていただけます。→「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」はこちら。購読は「読者登録する」ボタンを押す。

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