8月末にスマートテレビ研究会ができたという記事を読んで、いてもたってもいられなくなった。
慶応大学メディアデザイン研究科の中村伊知哉教授が座長となり、多様な事業者が参加してスマートテレビの未来像をディスカッションするようだ。ぼくも見学とかできないかなあと、志村一隆さんにすりすりお願いしたりしていたら、研究室の方々に呼んでいただいた。
慶応大学の日吉キャンパスにお邪魔したら、広くてステキなんで驚いた。さらに、スマートテレビ研究所の会合は融合研究所というやや怪しい名前の場所で行われた。赤坂で、会社のすぐ近くだったのだ。
そのスマートテレビ研究所が、「スマートテレビの波は日本にも来るのか」と題した公開討論会を10月17日に行うことになった。ぼくもパネラーのひとりとして参加する。公開なので誰でも見に行けるし、ニコ生やUstで中継もされるのでヒマがあったら見てください。14時からだから仕事中だろうけどね。
だがしかし、そんな集まりに光栄にも呼んでもらえるのはいいのだけど、ここへきてよくわからなくなった。CEATECに言った時のことを少し前に「CEATECから(1)スマートテレビではREGZAをおさえとこう!」という記事に書いた。(1)としたのだから、当然(2)を書くべきなのだけど、書くことがないの。あのあと、もう一回CEATECに行ったのだけど、スマートテレビ関連の展示が少ないんだな。
もちろん、VODサービスが利用できるテレビはいっぱいある。というか、それはもうすでに、家電量販店に行くと売られているんだけどね。でもそこ止まり。お世辞抜きでREGZAがいちばんもりだくさんで、他は今一歩二歩。というより、スマートテレビにやる気がないんじゃないかな。テレビはもう、儲からないからほどほどね。そんな感じなんじゃないかな?
というか、スマートテレビがそもそも何なのかわからなくなってきた。志村一隆さんや山崎秀夫さんの本をもう一度読めばいいのかな?いや、でもね、結局はVODとソーシャルなのかな?あとはスマートフォンやタブレットとの連携?そういうことなのかな?
スマートデバイスの定義って何なのだろう?iPhoneが登場した時、”電話ができるiPod”ってカッコいいかも、って程度だったのが、アプリを使えるようになってそれがどんどん増えてまさに”スマートな電話”になった。そしてiPadが登場してぼくたちはほんとうにびっくりした。大きな画面で多様なアプリが使える喜び、楽しさ。生活が変わる予感!そして実際にiPadとiPhoneはぼくたちのライフスタイルを大きく変えた。
だったらスマートテレビはリビングルームで多様なアプリが使えるもの、になるはず?
見えないのは、どんなことができるようになり、ぼくらの生活がどう変わるか、ってことだと思う。
そっか、そうだな。ぼくたちはもっと、テレビでアプリ使えるとしたらどんなのが考えられる?ってとこを、イメージしはじめないといけないんだろう。
もっとも、VODひとつをとっても課題が多いんだけどね。
そうやって考えていくと、スマートテレビが日本で生活に溶け込んでいくにはいろんな試行錯誤もしながら十年ぐらいかかるんだろう。
うーん、あなたはどう思う?スマートテレビで何ができたら楽しいと思う?
(思うところを、よかったら書き込んでみて!)
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こんにちは。ご著書読ませていただきました。
Apple TVで、よくVimeoとか音楽のBGでFlickrで適当なワードで検索してスライドショーとか映していますが、それぞれ連続再生できないとか、検索結果から表示される枚数が少ないとか不満が残る機能になっています。もっと他のサービス追加できたり、コントロールできるといいと思います。