ソーシャルテレビとは何ですか、ってことはあらためて説明するまでもないと思う。そう、テレビ観ながらTwitterでつぶやいたり、自分でつぶやかないまでもみんなのTweetを眺める。ながら視聴だね。
ぼくのTweetを追っている人は知っての通り、ぼくはドラマを見ながらよくつぶやく。前のクールでは『鈴木先生』そしてなんと言っても『マルモのおきて』が盛り上がった。みんなでつぶやきあうのは楽しいし、同じドラマを見ながら盛り上がると、新たなお友だちもできたりする。
ソーシャルテレビはもちろん、スマートデバイスがぴったりで、iPhoneやiPadのTwitterアプリを使う。各チャンネルのハッシュタグを検索するわけだ。でも当然、普通のTwitterクライアントはテレビを見ながら使うようにはできていない。だから不便とは言わないけど、ソーシャルテレビ用のアプリがあればいいなとかねがね思っていた。
ジェネシックスが開発したのがこれ、tuneTV。ネーミングも「いいね!」。
特徴は、まるきりソーシャルテレビ用!って感じで、各チャンネルのハッシュタグ検索したタイムラインだけを眺めるようにできている。
地上波(もちろんデジタル)のチャンネルが映る1,2,4,5,6,7,8の中から選ぶと、例えば8を選ぶとフジテレビのハッシュタグ(#fujitv)を含むTweetがタイムライン上に並ぶ。リアルタイムで、どんどん流れていく。
さらに面白いのが、各チャンネルボタンの上に並ぶカラフルなバー。これは、それぞれのチャンネルのハッシュタグを含むTweetの盛り上がりぶりを示しているのだ。当然ながら、Tweet数が多いとバーも長くなる。あ、いまこのチャンネルが盛り上がってるな!ってことがひと目でわかるわけ。
これは大まかには視聴率に比例するのかもしれない。でもTweet数は必ずしも視聴率と比例するわけでもないだろう。見てる人が少なくてもつぶやく人が多いとやはりバーが伸びる。
視聴者数が多い上にTwitterも盛り上がっている番組が”興奮度”が高いと言えるわけで、一種の「視聴質」なのかもしれない。
そこを考えていくと興味深い。ぼくはかねがね、視聴率しか指標がないことが今後のテレビの足かせになるだろうと考えている。「視聴質」を測ることができたら、テレビの新しい未来が開けるのではと思う。このアプリが示すものが、そのヒントになるのかもしれないぞ!
なんとマイクロソフトが開発したテレBingだ。
これは、テレビ番組表のアプリだ。いままでもテレビ番組を表で見せるアプリはいくつかあった。でもなぜか操作性がよくなかったんだよね。
これは、さすがにマイクロソフトが出しただけあって、さくさく動くし操作性も抜群にいい。
でもそれだけじゃないんだ。これもひとつの、ソーシャルテレビ用アプリになっている。
興味ある番組を選ぶと、ウィンドウが出てきて、番組名とともに「つぶやく」「見る」「シェアする」というボタンが表示される。書いてある通り、Twitterでその番組についてのつぶやきを見たり、自分でつぶやいたりFacebookでシェアできる。もちろん、そのチャンネルのハッシュタグつきでつぶやける。
まあ、このアプリは番組表がメインでつぶやくこともできる、という、ソーシャルテレビ用アプリとはやや言い難いものだ。
でも、tuneTVとうまく役割分担して使うと便利じゃないだろうか。
『テレビは生き残るのか』でも書いたけど、テレビが今後面白くなれるかにとって、ソーシャルの活用は大きな可能性を持つ方向性だと思う。番組側は、こういうアプリがどう使われるかをイメージしながら番組作りに取り組むと面白いんじゃないかな!
ところで、tuneTVについてしゃべっていたら、ジェネシックスの方にお会いする流れとなった。言ってみるもんだね、何でも。ソーシャルテレビアプリがまたソーシャルグラフをつないだよ!
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