テレビはミドルメディアの母体になるかもしれない

ぼくのFacebook画面はどんどん活発になってきた。Twitterと合わせて、忙しくてしょうがない。面白いけどね。

さて、そんなソーシャルメディアの話と並行して、テレビとタブレットの話も続きを書かなきゃ。この2つの話の流れは実はすごく関係があるんだけどね。テレビとタブレットで何かを楽しむことは、ソーシャルメディアが促すことになるから。まあ、これを関係づける話はもう少し先にするとして、テレビとタブレットについて。

テレビとタブレットは、例えばテレビで番組を見ながらタブレットでTwitterを楽しむ、なんて時にすごく相性がいい、連携すると前に書いた。

ここをもう少し踏み込むと、コンテンツの連携もこの2つの間で進むのではないかと思う。

例えばそうだなあ、毎日見ているスポーツニュースがあったとしよう。ぼくはスポーツ観戦にさほど興味がないのでわかんないけど、スポーツ好きな人からすると、スポーツニュースは何時間見ても飽き足らないんじゃないだろうか。ところが、だいたい30分くらいで終わってしまう。テレビ番組の編成はそんな風にできている。

大好きな選手のインタビューがスポーツニュースであったのだけど、5分で終わっちゃった。もっと見たいんだけどなあ。きっとホントはもっと長くインタビューしたんだろうなあ。

タブレットで、そのインタビューの続きが見れたらどうだろう。きっと見るでしょ?その上、そのインタビューにTwitterでコメントできたら、するでしょ?Facebookの「いいね!」ボタンがあったら押すでしょ?

そんな風に、テレビ放送の”時間の制約”を、タブレットを使うことで取り払うことができる。その番組をもっとこってり楽しむことができるわけ。

これを延長して考えると、”スポーツニュース”なんていう大ざっぱな枠組みを、もっと細分化することもできる。スポーツニュースの中で10分だけのゴルフコーナーを、もっとこってりゴルフを楽しめるタブレット上のコンテンツ(たぶんアプリ)として提供してもいいかもしれない。ほんとにゴルフが好きな人なら見るだろう。ほんとにゴルフ好きな人が見るなら、広告もつくかもしれない。あるいは有料でもいいのかもしれない。

そこには”ミドルメディア”の可能性があるのではないか。

もしかしたら、テレビ放送は、ミドルメディアとしてのコンテンツを生み出す最上の装置なのかもしれないんだ。ミドルメディアを生み出す際にもっとも悩ましいのがプロモーションだろう。そこは我慢してコツコツやっていくしかない。でもテレビ放送という、いまだにリーチの獲得にはもっとも最適な装置があれば、ミドルメディアのスタートが切りやすいかもしれない。

そんなこと、現状のテレビ放送がやろうとするはずない?そうかもね。いまはまだそうかも。でも、今年はちょっとちがうんじゃないかな。もう少ししたら、ほっといてもそんなことをみんなが考えはじめるんじゃないか。そして実際に具体化しようとするんじゃないか。

もちろん、それで簡単にマネタイズできるって話でもないだろう。でも、そんな風に、いままでとはちがう仕組みを検討しはじめる。それが2011年だと思う。”イノベーションのジレンマ”からメディアコンテンツ業界が脱却できるかどうかが、今年は問われるんじゃないだろうか・・・

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コメント

  1. 自分や好きなタレントや役者、スポーツ選手のキーワードを打つと、1週間の番組から自動的に選ぶ出していつでも見れるSTB付きTVの技術があるそうだ。オンデマンドTVの出現だ!これがミドルメディア規模であるかは不明だが、そういう見方をするのが一般的になるのでは。一方、地デジTVがインターネットに接続されたら、無限の動画コンテンツが見れる様になる。そして、誰がここのプラットホームの覇者になるかだが、1番収益モデルが優れたのを出した者と言うことになるのだろう。

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