写真集企画をSocial Planningで手伝う

昨日の記事でSocial Planning TVと言い出してみたら、思いのほかいろんな方から反応があった。ブログに書いたらTwitterで反応がある。ソーシャルコミュニケーションって面白いなあ。反応をいただいて、とにかくお会いしてみよう、となったりして、いい流れだぞ。

そのSocial Planningなのだけど、別にぼくのオリジナルな考えってことでもなかったりする。Social Planningと名前つけて定義づけたのはぼくだけど、昨日も書いたように飲み会で話題にのぼった考え方でもある。

それから、ずいぶん前に@k_hayashidaさんがブログに書かれていたことが、非常に近い考え方。ソーシャルネットワーク時代の『この指とまれ』と題したその記事の中で、商品企画を”Social Planning”する考え方が概念図とともに示されている。(そういえば最近、@k_hayashidaさんとTweet交わしてないな、お元気かしら)

その中から少し引用すると・・・
仲間同士としてのネットワークの中では、作り手は商品開発の初期段階、アイデアやコンセプト構想の段階から、時に問い掛け、ビジョンや夢を語り、ソーシャル・ネットワークの仲間からは、彼らの関心事やお勧めの情報、意見、アドバイスといったものが漂う空間が生まれます。
ね、これはまさに、Social Planningと言える概念だ。

そんなことなので、「Social Planningを言い出したのはクリエイティブビジネス論の俺様だぞ」などと言うつもりはないよ。みんなどんどんやってみよう。Social Planningは何より、実際に言い出すこと、そして進めることが大事だからさ。

さてもうひとり、Social Planning的な企画を進めている方を紹介しよう。カメラマンの杉山宣嗣さん(@sugiyama_nobu)でーす。

杉山さんはファッションを中心に広告のお仕事もされている一流カメラマン。このページにある写真をひと通り見れば、そのウデの素晴らしさはパッとわかると思う。ぼくも昔からご活躍ぶりは知っていた。これまでは仕事をする機会はなかったけど、もしお願いしていたら相手をしてもらえるものかとドキドキしていただろう。

そんな杉山さんがなんとTwitterを通じてぼくにコンタクトしてきた。で、「コスプレ写真集を電子書籍で出したいんですよ、どうしたらいいんですかねえ?」と相談してくださったのだ。うわー、なんかそういう時代なんだなあ、とびっくりした。

その企画意図は、杉山さんのブログのこの記事を読めばわかる。「電子写真集で世界に発信しよう!」というタイトルがステキだ。

その記事からもまた引用しちゃう・・・
今まで、こういった企画は秘密裏に行ってきましたが、今回はTwitterやUstreamなどで撮影現場も公開し、それによって新たな参加者を募集いたします。被写体になってくれる「Cosplayer」はもちろんのこと、この企画に賛同していただけるクリエーター、プログラマー、スポンサーも大・大募集です。ボランティアの撮影アシスタント募集しています。
皆様のご協力をお願い申し上げます。Twitterでのつぶやき大歓迎です。

ほら、これもまたSocial Planningだ。

コスプレという現象がすでに世界に発信できる文化になりつつあるのは知っていると思うので、ここでは語らない。知らないって人は、ちょっと調べればわかるよ。フランスでも中国でもコスプレ文化が芽生えているんだ。

それを杉山さんのようなキャリアあるカメラマンが題材にするというのが面白いと思う。そして杉山さんも、ぼくがこのブログでクリエイティブを重視したアプリを作ろうぜと呼びかけているのを見て、相談してくれたのだ。もっと前に知合ってておかしくなかった二人が、2010年のこのタイミングで、ブログとTwitterで出会った、というのがまた2010年の現象なんだろうなと思うんだわ。

さてぼくはビジネスプランとかなんとかやや怪しい部分でお手伝いするのだけど、昨日からはじめたSocial Planningの一環としてもお手伝いしようと思う。つまり、Twitterで杉山さんと、つぶやきあうわけ。それによって、杉山さんが上で書いているようにプログラマーやスポンサー大・大募集です、のサポートができるんじゃないかと。

もちろんこれも昨日のSocial Planning TVと同じで、どうなるかわからない、無責任な感じでやっていく。とくに実際にスポンサーが見つかるのかどうかなんて、当たるも八卦。でもそういう具体的な成果があるのかどうかじゃなく、Social Planningというプロセスそのものを楽しみたいし、そんな中から思わぬ副産物が生まれるんじゃないだろうか。

ということで、このコスプレ写真集でCool Japanを世界に発信しようという企画、地道にサポートしていきます。進捗に、乞うご期待!

[`evernote` not found]
Pocket

トラックバック用URL:

Facebookアカウントでもコメントできます!

コメント

  1. ご無沙汰しております! 暫く読むのをサボっていたら大幅な周回遅れになっていて、ようやく追いつきました、スミマセン(笑)Social Planningって名称いいですね。広めたいところです。ただ大きな会社相手だと、まだ動きは良くないのは現状かも。(ワタシの場合は製造業メーカー界隈ですが)実は、リンクでご紹介いただいたワタシのブログ記事を書いた後、仕事で付き合いのある企業のエライ人に、ブログの図をその会社用に少しカスタマイズして見せたことがあるですよ。その反応は、、、『内容は賛同するけれど、会社として行動するところまでは、まだ踏み切れない』という反応でしたねぇ。(ちなみに業種は、ジドーシャ部品メーカーのエンドユーザー向け商品部門です。)しかし、ものづくりのビジネスでもSocial Planningという流れは、必ず来ると見ています。(特にこれまで下請けしかしていなかった中小の製造業には、新しいビジネスをもたらす可能性がありますし。)ということもあり、ものづくりビジネスでのSocial Planningが出来そうな仕組みを作る動きを、ワタシの方も始めようとしております。それもTwitterやFacebookを通じた出会いから始まっているところが、面白いなぁと思いつつ。。。

  2. うちのバンドのベースが言っていたおしゃれな台詞です。「僕ら、最初一人から始めました。今日は二人でやります。お客さんは、ゼロ人から始めたいと思います。よかったら聞いていってください」

  3. 米大統領選のwe can !のフレーズは誰のコピーですか? これを連呼するのを聞いたときオバマの勝ちだと思いましたね。言われるsocial planningって、このニュアンスに近いような感じがしてます。それを大メディアを使うのではなく口コミネットを介してより多くの参加を求める・・・・。この流れはテレビや新聞離れした人たちから起きてくるのには間違いないと思います。最近、twitterをはじめて、凄いエネルギーを感じています。social planningと言う新しい流れがtwitterを介して膨張する?・・・

higekuma3 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です