第三回リアル境塾「アナログ停波まつり」の予習をしよう

昨日も書いたように、7月24日に第三回リアル境塾を「アナログ停波まつり」と題して開催するよ。今回はゲストをお二人もお招きするというぜいたくな催し。山崎秀夫さんは野村総研で新しいメディアについて多様に研究されている方。著作は多数で、最新作『スマートテレビで何が変わるか』については4月にこのブログでもとりあげたばかりだ。もうおひとかたの志村一隆さんは情報通信総研で主にテレビについて研究されている。『ネットテレビの衝撃』は去年11月にでてやはりブログでもとりあげた。

アナログ停波の日に、テレビの最新事情に強いお二人をお招きするので、「アナログ停波まつり」という悪乗りなタイトルをつけてみた。

さてしかし、このアナログ停波とはどんな意味があるのだろう。

まずどうして地デジ化をすることになってしまったか。これについてはブロガーズネットワーク翼にmugendaiさんが詳細に書かれているので読んでみるといいよ。

簡単に言うと、アメリカが日本のハイビジョンの技術にビビっちゃって、それがアナログだったので、いやいやこれからはデジタルだよ、という次世代テレビのイニシアチブ競争みたいなことがはじまりらしい。そしてなぜか日本は、アナログでの高精細テレビ=ハイビジョンを捨てちゃったんだよね。

そのあたりは置いとくと、とにかく次世代テレビはデジタルだし、そうすると電波も効率的に使えるね、ってんでいつの間にやら世界的に「時代はデジタル、これはもう規定路線ね」ってことになっちゃった。

デジタルにすると電波が効率的に使えるのは確かにそう。これだけケータイが増えてきて重要になると、電波を効率的に使うことはすごく大事かもしれない。でも、実は地デジ化完成後にあいた電波をどう使うかは、はっきりしていないらしい。鳴り物入りのマルチメディア放送に使われるのはひとつあるけど、それ以外はもやもやしてるんだって。

そうした電波行政、電波利権的なところも興味深いのだけれど、クリエイティブビジネス論として気になるのは、メディアコンテンツ業界にどんな影響が出るのか。これがまたもやもや、もこもこしていてはじまるまでわからないことが多すぎる。

一部の声として、地デジ対応機器が普及しきれないんじゃないかという危惧がある。去年12月時点で、地デジ化に対応済みの世帯は94.5%だったという。ところがこの数字には80歳以上の高齢者世帯は入っていないぞどうなんだ、とクレームをつける人がいる。どうやらホントにそうらしい。

それから、94.5%は全国平均で、東日本大震災で被災した東北三県は90〜95%だという数字がでている。その三県は、被災して地デジ化が進められないよというので、特別に延期措置がとられた。でも東北三県で90%ってとこがあるなら、他の地方でも90%ってとこはいっぱいあるんじゃないか。都市部だけ進んでいて地方では進んでいないということは容易に想像できる。

そして、その94.5%が、半年で100%になるなんて到底ありえないだろう。そうすると、1%とか2%とか、地デジ化できない世帯が出てくる。そうすると、視聴率にマイナスの影響をもたらすのではないか。とも思えるし、一方で、地デジ化に対応しない世帯はもともとテレビをさほど見ていない世帯なのだろう、だったら視聴率に影響は出ないんだよ、という見方もあるだろう。

もう一点。視聴率は調査世帯にテレビが複数ある場合、ちゃんとそれぞれカウントしている。リビングのメインのテレビで何が視聴されているかだけでなく、17歳長男の部屋に置いてある14インチのテレビで夜中にこっそりあらびき団とか見ていても、夫婦の寝室で昼間に奥さんがワイドショー見ていても、ちゃんとカウントされるわけ。

そしてそういう2台目3台目のテレビは、「あんまり見ないから地デジ化しなくていいんでない?」となっちゃう可能性はかなり高い。すると、そういう、夜中とか昼間とか、そういう薄い時間帯の番組の視聴率は大きくマイナスになるんじゃないか、という説も出てくる。そしてこれについても、もともと3%とか4%とかのレベルの視聴率だから大きな影響は出ない、という見方も成立するわけだ。

とにかくそれぐらい、アナログ停波後はわからない、見えていない。ただとにかく、ゴールデンの時間帯の番組を首都圏の人が見る視聴率はあまり大きな変動はないだろう。地方の人とか、夜中とか、周縁のテレビ視聴ががくんと下がるはずだ。それが全体にどれくらい影響するのか、ということだと思う。

アナログ停波にはいろーんな意味と意義があるので、24日当日までに少しずつ語っていこうと思う。

さてその第三回リアル境塾。お申し込みはこのリンクから「第三回リアル境塾のご案内」に飛ぶので、いちばん最後の「フォーム」から申し込んでください。昨日、ある方から指摘があって、Facebookアカウントもってないと見れなかったのを修正したので、誰でもこのページは見れるようになりました。よろしくねー

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