スマートテレビは、ソーシャルテレビ!

えーっと、「境塾」のリアルイベントを近々やります。詳細は来週お伝えできると思うので、ちょっと待ってね。けっこう大々的にやりたいと思ってます。

さて山崎秀夫さんの『スマートテレビで何が変わるか』からの話題。

この本は、アメリカのスマートテレビについて、ソフトウェア業界、テレビ業界、家電メーカー、コンテンツホルダー、広告業界それぞれからのアプローチを紹介している。よくできた構成で、スマートテレビの参考書と言ってもいい内容。おさえておきたいね!

その中で、かなりびっくりしたことがある。

ソーシャルテレビが視聴者数をぐいっと増やした、という話。

ソーシャルテレビが何かは、わかるよね?テレビ放送を見ながらソーシャルメディアでみんなとつながること。スポーツの大きな試合なんかでTwitter見ていると、「ゴーーーール!」なんていうつぶやきがタイムラインを埋め尽くし、試合がもっと楽しく観れた、という経験、みんなもしたことあるでしょ?

この本で紹介されているソーシャルテレビは、放送中だけでなく、放送前からの仕掛けを言っている。ゴールデングローブ賞の授賞式の放送の2時間前からUstreamで会場を生中継するんだって。役者たちが次々に会場入りする様子を見せることで視聴者を「まだかまだか」という気持ちにさせる。すると、テレビでの放送が余計に見たくなるという計略。

この計略は大当たりし、ゴールデングローブ賞の視聴者数を14%増加させた、と。視聴率じゃなくて視聴者数だから、気をつけてね。

これに気を良くして、今後は同じことができるアプリを出すとか。

びっくりしたというのは、そんなにあからさまに視聴者数に影響が出るとは!ってとこね。去年、『素直になれなくて』というドラマが毎回放送時にTwitter上で盛り上がったのに視聴率はたいしたことなかったので、ああそんなもんかあ、と思ったんだよね。

日本でもTwitterとFacebookのユーザー数はうなぎのぼりだから、もうソーシャルテレビをやったらいいタイミングなのかもしれない。

でも実際には、日本のテレビ局が放送前にUstream中継やったり、放送中にTwitterを使うよう促したり、普通にするようになるのはもう少し時間がかかるんじゃないかな。でも今年後半からは一気にそういう手法に火がつきそうな気もする。

もう真面目に新しい取り組みをやらないと、お尻に火がついた状態に今年はなっちゃうだろうからね。ほんと、みんな今年は身構えた方がいいと思う。ぼーっとしてると、業界を真っ黒な水が突然覆い尽くすのかもしれないよー・・・・
いやこれは他人事として言ってるんじゃなく、自分も備えなきゃ、っていう気持ちで言ってる。ほんとみんな、覚悟した方がいいと思うよ!

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