iPadはショートムービーを押し上げる?〜VODに未来はあるのか・その7〜

広告の未来像とVODの可能性について、ソーシャルの影響にふれながら書き進んでいる。これどこまで交互にいけるのかな?あまり先を決め込まずに書いてるので、途中で突然方針変わること、ありってことで。

今日はiPadとVODについて。と言っても、ぼくはiPadに一回だけ、ほんの少しだけ触っただけなのであまり胸張って言えないのだけど。でもちょうど、Tech Waveで湯川さんが「iPad入手1週間、外出時に持ち歩かなくなった」と題した記事を書いていた。これはiPadはどんなツールなのか、実感として伝わる内容。簡単に言えば、持ち歩いても使う機会はあまりなく、自宅で使うにはいいだろう、ということだった。

この意見は、どれくらいピンとくるかなあ。ぼくは、なるほどなるほど、と思ったのだけど。

ぼくの家には、小さな小さな書斎があって、MacBook Proを置いて企画書作ったりメール書いたりWEB見たり、そしてTwitterでつぶやいたり、している。このWEB見たりつぶやいたりって方が意外に問題。仕事としてではなく、WEBをあまり明確な目的もなく眺めていくとか、Twitterをだらだら読んで時折誰かと話したり、教わったWEBを見たり、する。そういうリラックスしていろいろ見たい時、書斎はちょっとなあと思う。

そこで、リビングのソファにMacBookを持って行く。うーんでも、ソファでノートPCって、ちょっとなんだなあ。そこで、iPhoneで見たりしてみる。うーん画面ちっちゃいよなあ、と思う。

そうか、こういうの、iPadだといいのか。そこで、湯川さんの記事になるほどと感じたわけ。

そんな風に、iPadをソファでごろごろしながら使う状態をイメージした時、そこでTwitterやWEB以外に何をするといいだろう。何がぴったりくるだろう。もちろん、電子書籍!というのがいま盛り上がってることだよね。さらに言うと、映像コンテンツも、いいんでないかと思うんだ。

実際、このところ多様なiPad用電子書籍のデモ映像があちこちで紹介され、話題になっているけど、それらは映像的な要素をふんだんに取り入れたものが多い。だったら映像、でもいいんじゃないか。

では、それは「映画」がいいのだろうか。もちろん、それも有りだろう。でもあの端末で2時間映画を見続けるのはちとキビシイんではないか。むしろ、5分とか、10分とか、15分とかの長さがいいのではないか。

映像コンテンツは、劇場用に作られた90分〜2時間の映画か、テレビ放送用に作られた30分とか1時間の番組か、その2種類が大半を占める。その長さを規定していたのは、それぞれのメディアだ。コンテンツを見る場所だ。状態だ。わざわざ劇場に行って恋人なり家族なりと娯楽を楽しむのに、2時間がちょうどいいのだろう。テレビ放送は1時間ごとに編成していった方が都合がよかったのだろう。

映像コンテンツの長さは、そんな理由で決まっていたにすぎない。iPadをソファでごろごろ眺める、という状態にふさわしいのは、いままでで言う”ショートムービー”なのではないかな。

さらに考えていこう。ぼくは前にも書いたように、ケーブルテレビのVODサービスに加入した。ところが意外にあまり利用していない。それは見たいものが少ないとか、インターフェイスの問題とかが基本的な理由としてある。でももうひとつ、”長さ”の問題もあるのだと思う。

家族との暮らしの中で、リビングにあるテレビを、2時間同じコンテンツに使いつづけるのは、けっこう微妙なものなのだ。パパがひとりで、「ターミネーター4」だのを見るのは、なかなか言い出しにくい。それに父親としては、子供も一緒に見たいと言ってくれるものじゃないと、2時間テレビを使いつづけにくいのだ。

いかんせん、子供たちが寝室に行ったあと、夜中ぐらいしかチャンスはない。そこで、夜中の12時から2時間の映画を見るのは、土曜日の夜ぐらいしか有りえなくなってしまう。

だったらもっと短いものの方がいいのではないか。5分とか10分のものなら、昼間のちょっとした時間に、夜寝る前のほんの隙間に、楽しみやすいのではないか。

そうやって考えていくと、iPadをはじめとしてタブレットがどんどん世の中に出てくることは、映像コンテンツと人びとの関係を大きく変えていく気がするんだ。何しろ、これまで映像コンテンツは、映画館かテレビ放送で見るしかなかった。そしてその二次使用としてのDVDしかなかった。”はじめにタブレットありき”で映像コンテンツを制作し配信していく、そういう状況になった時、1時間とか2時間とかのこれまでの長さに必然性がなくなってくるんじゃないか。

それがいいのか悪いのかはわからない。ただとにかく、”変化”が起きるのだと思う。変化が起きるのなら、それを面白いと捉えようじゃないか。みんなで面白がろうじゃないか。ひょっとしたら映像表現の未知なる荒野がそこには開けているのかもしれないよ。

iPadでみんなのつぶやきを読んでいるうち、「このショートムービー面白いよ!」と誰かが言う。さっそくその予告編を見る。面白そうだってんでiPad上で購入し、見てみたら、なるほどこれは素晴らしい!そんな風に映像を楽しむ状況が、やって来るんじゃないかなあ。そう思うと、iPadの日本発売が、待ち遠しくってたまらない!

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