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3月にテレビ局とYouTubeをテーマにしたウェビナーを2回に分けて開催します

2021年3月に、ウェビナーを2回開催します。テーマは「TV×YouTube」。テレビ局はYouTubeをどう活用すればいいか、どんな動画制作をすればいいか、そしてどうマネタイズすればいいのか。知見と経験を持つ方々に登壇いただき、じっくり話をお聞きします。

テレビ局はネットに出よ!その入り口はYouTube!

コロナ禍で放送は「配信」に押されています。これまでは進んだ人びとの娯楽だった各配信サービスがすっかり普通の人びとに使われるようになり、定着しました。放送に使う時間は減るばかりで、配信に費やす時間は今後も伸びていくでしょう。明らかに「放送」だけに頼っていては放送ビジネスは成り立たなくなります。

一方、配信はテレビ局にとって決して縁遠いものではありません。むしろ放送を通じて培ってきた制作ノウハウやコンテンツの考え方は配信でも生かせるはず。そしてその中でももっとも手軽に着手できるのがYouTubeです。何しろ、誰だっていますぐにチャンネルを開設できます。

テレビ受像機でYouTubeを視聴する人も増え、これまでの先鋭的な若者メディアから老若男女がアクセスし幅広い動画を楽しむ場に変わりつつあります。企業の宣伝部も他のネット広告のメニューとは違うポジションに認識を変えつつあるようです。

テレビ局にとってはコンテンツの出口として、宣伝の一環として、さらにはスポンサーへの新たなサービス提供の場として、様々に使える場となります。そしてこれまでの素人映像だからこその良さに加えて、プロフェッショナルコンテンツのニーズも高まっています。

一例が、中田敦彦と宮迫博之による「Win Win Wiin」です。凝ったオープニング映像と上質なセットにより、ゴールデンタイムの番組に引けを取らないクオリティで配信されています。ファッションECのロコンドがスポンサーにつき、テレビと同様のビジネスモデルで運営されているようです。

#1 テレビ局はどう使いこなすか、キー局担当者に聞く

2回に分けた#1はテレビ局はYouTubeをどう使いこなすかがテーマです。キー局のYouTubeチャンネル担当者としてテレビ朝日の西村大樹氏に登壇してもらい、登録者数160万人を超えたANN news chについてお話しいただきます。また日本テレビからはYouTube戦略を担当する井上統暉氏が登壇。テレビ局としてYouTubeをどう使うのか、何を流すのか、どう運営するのかなど具体的にお聞きします。さらにテレビ局のYouTube活用をサポートするViibar玉手佑弥氏にも登壇していただき、様々なチャンネルを見てきた経験をお話いただきます。玉手氏は元読売テレビなので局の空気や傾向もよくわかっています。きっと皆さんにも参考になるお話となるでしょう。井上氏は若手である一方、西村氏はベテランですので多様な世代、多角的な視点でYouTube活用を議論してもらえます。こちらは3月2日の開催です。

https://tvxyoutube01.peatix.com/

#2 テレビマンにネット動画の作り方、チャンネル運営を聞く

そして3月30日開催の#2は二人の元テレビマンをお迎えします。元読売テレビの平山勝雄氏は在籍中に野球チャンネル「トクサンTV」を立ち上げました。これが登録者数60万に達し、問い合わせなども殺到。退社して本格的に運営に携わるようになりました。また、これからは漫画が来る!と察して始めた漫画チャンネル「ヒューマンバグ大学」が見事に大ヒット。登録者数100万を達成しています。

そんな平山氏に対する質問者として元テレビ朝日の鎮目博道氏が登壇。AbemaTVの立ち上げに関わり看板番組「AbemaPrime」をプロデュース。そして今も担当する日本一過激なオンナのニュース番組「Wの悲喜劇」をSHELLYのMCで成功させています。テレビ局からネットの世界に転じた鎮目氏から、平山氏に同じ制作者として多角的に意見交換してもらいます。

https://tvxyoutube02.peatix.com/view

料金はそれぞれ2,200円。両方とも参加する場合は、先着50名様に限り通し料金3,300円で#1の申し込みサイトから購入できます。

マスメディアのDXは待ったなし。まずYouTubeでネットを知ろう。

YouTubeでチャンネルを立ち上げて、すぐに登録者が何十万人にもなったり収益がぐいぐい上がることはありません。むしろ思ったより再生数は稼げず、ビジネスの百歩手前で右往左往するのが当たり前です。でも、とにかく経験することがすべてのスタートになります。いろいろ試して試行錯誤するうちに、思いも寄らないヒットコンテンツが生まれたりもします。またテレビのメディアパワーや長年培った制作ノウハウを生かさない手もないでしょう。何がどうプラスになり、掛け算になるかも、手をつけてみてわかってくるはず。そして、結局はやってみた者が勝ちです。何も始めなければ、何も始まらないだけ。

ただ大切なのは、面白いことをやる精神、新しいことを楽しむ心持ち。しのごの言わずに、面白いと思ったことをやってみるに越したことはありません。そのためにも、先駆者の経験は聞いておくときっと役に立ちます。この2回のセミナーで知見を吸収し、自分でも楽しんでみてください。メディアの世界を次に動かすのは、結局はそんな好奇心です。ウェビナーに参加して、ぜひあなたもトライしてみましょう!

※参考ページを前もってご覧ください。

ANN news CH↓

西村氏が手がけたニュース企画サイト→「●REC from 311~復興の現在地」

Viibar社のWEBサイト

ケイコンテンツWEBサイト

YouTubeチャンネル「トクサンTV」↓

YouTubeチャンネル「ヒューマンバグ大学」↓

鎮目博道氏公式サイト

Wの悲喜劇2時間SP↓

2021年、私たちは強くなっている。

2021年、私たちは強くなっている。

昨年はあなたも私も大変でした。
でも、なんとか乗り切れましたね。
お互いお疲れ様でした。
子どもからお年寄りまで想定外の
しんどい一年を人類は経験しました。
まだまだ終わりは先ですが、きっと、もう大丈夫。
私たちは強くなっているはずだから。
それに本当に何がたいせつで何を変えるべきかもわかりました。
力を合わせれば必ず明日は楽しくできます。
今年もご一緒に、面白い一年を。

メディアコンサルタント 境 治

これは今年の年賀状の文面です。昨年はコロナ禍で私も活動が滞りました。みなさんも同じだと思います。ですが、上に書いた通り、私たちは強く賢くなったはずです。去年の遅れを取り返すべく、今年はがんばりましょう!

「地域とテレビの未来ウェビナー」を再開します

私で言いますと、昨年2月に開催した「地域とテレビの未来を考えるシンポジウム」を続けていくつもりがコロナで頓挫しました。残念ではありましたが、逆に2月末に開催できたことはその後を考えると幸運でした。

リアルでの開催を諦め、7月からZoomを使って「地域とテレビの未来ウェビナー」を開催しました。

どちらも多くの皆様にご参加いただき盛り上がるウェビナーとなりました。

ただ、その後も続けて開催するつもりでしたが3つほど企画が流れ、年内は終わってしまいました。今年はまた新たに連続して開催していきたいと考えています。その際は、皆様にまたお知らせしますのでぜひご参加ください。

メディアの近未来についての情報発信を頑張ります

昨年はまた、5冊目となる新著を発刊しました。「嫌われモノの広告は再生するかといういささか自虐的なタイトルですが、ネット広告の課題を入り口に広告そのものの意義を考察した内容です。例によって大して売れてはいませんが、内容的には自信を持っております。とくにこれまでマスメディアに関わってきた方々にネット広告の現状と将来像のガイドとなる著作だと思っています。よろしければお読みください。Kindle版もあります。

メディアについての情報発信を昨年もがんばりました。Yahoo!ニュース個人では以下のような記事を配信しました。

「鬼滅の刃」は「M-1グランプリ」とどう戦ったか〜テレビ視聴の地域差〜

外出自粛で若者のテレビ視聴時間が増えている

また現代ビジネスや東洋経済オンラインでも記事を執筆しました。

テレビ「ネット同時配信」のから騒ぎと、ビジョンなきマスコミ人の末路

テレビマン60人が答えた今の現場の偽らざる姿

もちろん自ら運営するMediaBorderではコツコツと情報発信を重ねてきました。年末にはこんなことを書いています。(有料登録が必要なメディアですが、この記事は登録なしで読めます)

2020年、テレビはもうテレビではなくなろうとしている。

一方、YouTubeでは「メディア酔談」のタイトルでチャンネルを開設し、登録者一万人を超えました。いまは一旦休止していますが、こちらも今年、新たにスタートさせるつもりです。ここではNHKが公共放送であるためのガバナンスのあり方を中心に、メディアと政治の関わりをテーマにしていくつもりです。こちらもどうぞご期待ください。

ネットとの融合でテレビは再生する

メディアの行く末を追ってきた者の目で見ると、2020年は大きなターニングポイントだったと思います。YouTubeでもSVODでも配信が存在を顕在化させ、はっきりと放送を圧倒しはじめました。2015年のNetflix上陸以来、私も想像してきたことではありますが、コロナ禍でその速度は予測をはるかに超えました。正直に書いてしまいますが、地上波テレビ放送は事業としてかなり厳しくなるでしょう。ダイナミックな動きをしないと、生き残れなくなるのは明らかです。

配信が放送を圧倒するから地上波テレビ局は不要になる?いえ、そう単純ではないでしょう。生き残り戦略としては配信を拒むのではなくむしろ自らも配信を武器に加えるべきだと誰しも感じていると思います。ただ、もはや「試しにやってみる」タイミングではありません。マネタイズを見据えて本気で取り組むべき時です。そのために何をどう考えてどう動いていくべきか。これについては私にもお手伝いできることがありそうです。ご興味あれば、まずはお話ししましょう。こちらにご連絡ください。

sakai@oszero.jp

メディアが今後どんな形になっていくのか。それは日本の未来にとって重要な要素だと思います。ましてや地域においてはその未来を直接担っていると言えるでしょう。地域とメディアの未来のために、2021年はますます頑張っていきたいと考えています。どうぞ皆様あらためて、よろしくお願いいたします。

2021年正月 メディアコンサルタント 境 治